OMソーラーのしくみ2

冬と夏の機能

OMソーラーシステムは、システムが稼働しているときはつねに新鮮な外気を部屋に採り込んでいます。暖房しながら、気がつかないうちに換気もしているのです。
暖かく住むには、建物の気密はかかせない。でも気密を高めると、換気量が少なくなって、部屋の空気が汚れてしまう。そんな建物の気密性と換気のバランスの面からも、OMソーラーシステムがいま注目されているのです。
OMソーラーの基本は、太陽エネルギーを利用して建物の温熱環境を底上げすることにありますが、雨や曇りの日、また季節によって、太陽のエネルギーだけでは暖房が不足する場合があります。晴れてさえいればOMによる暖房も可能ですが、集熱が不足する場合や天候不良が続く時のために補助暖房が必要です。
補助暖房の方式には、室内を直接暖める方式(エアコン・ストーブ・こたつなどの一般的な暖房器具)のほか、床下空間+室内を暖める方式(OMソーラーシステムを活かした補助暖房)があります。

OMソーラーシステムを活かした補助暖房には、いくつかの方式があります

デュアルコイルハンドリングボックス内に組み込まれたコイルに、暖房ボイラーでつくった不凍液を循環させ、暖房する方式です。
ファンコンベクター床下または床上にファンコンベクターを設置し、暖房ボイラーでつくられた不凍液を循環させ、床暖房する方式です。
加温ボックス立ち上がりダクトの下にコイルを設置し、暖房ボイラーでつくられた不凍液を循環させ、暖房する方式です。
加温コイル・加温パイプデュアルコイル方式や、加温ボックス方式での暖房だけでは暖房量が不足する場合や、特に温めたい部屋、立ち上がりダクトから遠い部屋など、温まりにくい場所の床吹き出し口部分に設置します。

夏の昼は排気しながら
お湯を採ります

夏の昼、カンカンに熱くなった屋根の熱気を建物の外に排気して、少しでも暑さをしのごうというしくみです。屋根を昇ってきた熱い空気でまずお湯を採り、さらに使い切れなかった熱を外へ逃がします。床下のよどんだ空気も引き上げて(床下換気)、じめじめした空気を排気します。

お湯採りのしくみ

お湯採りのしくみは、まず熱い空気がハンドリングボックス内のお湯採りコイルを通過し、ここでコイル内を循環する不凍液を温めます。次にこの不凍液が給湯タンク内の熱交換器の中を流れることで熱いお湯を採っていくのです。 お湯採りの性能には地域差がありますが、春から秋にかけて30~50℃のお湯が約300リットル。お風呂やシャワーに使えて経済的です。

夏の夜は採涼します

夜空に向かって地表の熱が吸いあげられる放射冷却現象により、屋根が夜空によって冷やされます。これを利用して、少しでも温度の下がった涼風を部屋の中に採りこみ、夜間採涼します。「冷房」とまではいえませんが、自然の心地よさを活かした採涼法です。

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