わが国の風土は夏に高温多湿です。また鉄筋コンクリートや鉄骨は熱伝導や熱貫流の率が高く冬季に冷えやすいので、どうしても結露が多くなります。
それに対して木材は天然の資材で、熱伝導や熱貫流の率が低いので結露は生じにくいものです。特に木材は当初、高い含水率のものが乾燥している関係上、それ自体として室内の湿気を吸収したり、また乾燥し始めると湿気を吐き出すという「湿気調節作用」が優れています。
そのため、ますます結露しにくくなっています。かつて公団住宅で、木質系建材で内装したものは窓ガラスが結露しにくく、内装をモルタルとかプラスチックのような建材としたものは結露が多くなるという実験データがありました。
それによると、同じ条件でも、内装を木造としただけで結露量は半分以下という結果が得られています。
このようなことからも木造は健康によくて暮らしやすいということが言えそうです。