OMソーラーのしくみ01
軒下から新鮮な外気を取り込みます。
「空気の通り道」です。空気は屋根に降り注ぐ太陽の熱で温められながら、秒速数10cm程度の速度で、棟に向かって昇っていきます。
ガラス付き集熱面は、屋根面を外気温と風による放熱から保護して、集熱された空気の温度をさらに高める役割をします。
大きな屋根面から集熱した空気を、1箇所に集めるためのダクトです。
OMハンドリングボックスはOMソーラーシステムの中で一番メカニックな部分です。太陽の熱で温められた空気はここに集められ、小型ファンの力を借りて、立ち下がりダクトを通して床下へと送られます。
熱い空気は、床下の蓄熱コンクリート熱を蓄えさせながら、室内へと流れでます。夕方、外気温の低下とともに、ゆっくりと放熱し、床全体を温めます。
太陽があたって屋根面が熱くなると、新鮮な外気が軒先から屋根の通気層に入ってきます。この空気は太陽の熱で温められながら、どんどん上に昇っていき、ガラス付き集熱面でさらに温度を上げ、棟ダクトに集められます。地域や季節の条件によってちがいますが、冬の快晴の日であれば、集熱温度は約60℃ほどにもなります。
屋根で集熱して棟ダクトに集めた熱い空気は、OMハンドリングボックスを通って床下に送られます。箱の中は、ダンパーという名前の開いたり閉じたりする弁と、ファンの入った、かんたんなしかけです。ここで空気の行き先を交通整理する、つまり熱と空気をコントロールするわけです。
立ち下りダクトを通して送られてきた熱い空気は、床下の空気層をゆっくりと流れ、蓄熱コンクリートを温めながら、適温の微風となって室内に流れ出します。太陽が沈んだ後、外気温の低下とともに、床下のコンクリートからゆっくり放熱がはじまります。日中に太陽の熱を貯めておいて、その熱の貯金を夜明けまで使おうというわけです。